本間桂先生のご次男の本間志のぶさんが、6月6日からきょう6月24日まで村上に滞在なさいました。いつもはカナダのバンクーバーにおすまいで、建築士をなさっておいでです。このたびの村上滞在は先生の納骨、遺産の整理が、おもな目的でしたが、先生の膨大な蔵書の整理も、てつだってくださいました。文庫本、新書以外の単行本、全集のたぐいを、まず旧早川書店にはこんでくださいました。残念ながら、量がおおすぎて、すべての本を大町文庫に収納することはできません。いずれ一部は古本屋にうる予定です。しかし、決してうらずに保管したい本もあります。本間志のぶさんは、ご自分の観点から「うってはならない」本の背表紙に、あかのまるいシールを、つけていかれました。400冊くらいになります。この選択は最高度に保護されなければなりません。こうやって、さまざまなひとのおもいが、大町文庫に反映されていきます。うれしく、ありがたいことです。 瀬賀弘行