中国史、日本古典の古書

村上城跡保存育英会から村上市の大町文庫にこのほど、所蔵の中国史、日本古典の古書が寄贈された。

村上新聞に掲載されました。

村上城跡保存育英会 「広く利用を」と寄贈

村上城跡保存育英会から村上市の大町文庫にこのほど、所蔵の中国史、日本古典の古書が寄贈された。 事務所の書庫にあった「国訳漢文大成」の文学部全20巻と同経子史郎全20巻、「万葉集略解」全20冊、「春秋左氏傅校本」全7冊で、いずれも研究者には貴重な専門。 それぞれ所蔵までの経緯は不明だが、村上城跡保存育英会の佐藤信理事長(七六)は 「地域内外の研究者や興味ある多くの方に利用してもらえれば」としている。
国訳漢文大成は大正15年の発行で、文学部には唐詩選」や「水渋伝」などが、 経子史部には「大学・中庸・論語・孟子・孝経」「史記」「哲子」などが収められており、 「昭和43年12日ス藤田道雄殿寄贈」と記されている。
和紙で綴られた万葉集略解、春秋左氏傅校本には「村上文庫」「村上学校」の印があり、 旧村上本町、村上本町小学校を経て育英会に移ったものと推測され、 万葉集略解は形態から、文化9年(1812年)出版の可能性もあるという。
11月24日に搬入された。
今秋、大町地内に開館した「大町文庫」には約8千冊の蔵書があり、 HPでリストも掲示。
オーナーの瀬賀弘行さん(五六)=村上市吉浦=は 「入所のいきさつも表示し、大切にさせてもらいます」 とお礼を述べていた。

村上城跡保存育英会の事務所書庫にあった中国、日本の古典、古書