■復刻本ってどんな本のこと?
■覆刻本
覆刻(ふっこく)とは、一般的には、古籍等をなるべく原本に忠実に複製、刊行する事をいいます。
複製本、リプリントとも言います。
現代では「復刻」の字で表現する事が多く、原本と紙質・大きさ・装幀、
さらには誤字脱字までも全く同様に複製して作成したものを指して言う事が多い。
大町文庫の覆刻本のコーナーには、箱に入っている本や、
布製の表紙、色鮮やかな装幀、さらに上部が金色に塗ってあるものもあり、
テレビやラジオがあまり普及していない頃の本に対する思い入れの深さを感じます。
当時、一冊の書籍が形になった時の作り手の喜びはどれほどだったでしょうか。
是非一度、手にとって当時の作り手の心情に想いを馳せてみてはいかがでしょうか。
本の中が見れない。どうやって読むの?
■フランス装(ふらんすそう)又はフランス綴じ
覆刻本の中には各ページが裁断されていない本もあります。
これはフランス装又はフランス綴じといい、仮とじ装本の一つで、綴じただけで裁断せず、
縁を折り曲げた紙表紙などをかぶせた装本を言います。
ペーパーナイフでページごとに切って読むようになっています。
本来は愛書家が自分用に装丁し直すためのものでした。
フランスで昔は個人の趣味に合わせて皮装幀をするのがステイタスでした。
ですから装幀をし直すのに都合のいいように、途中まで作った中身に
簡単な表紙カバーのようなものでくるんだ状態で出版されていたようです。
(教えて!goo、ウィキペディアより)
(文責:増田千恵子)