●大嶋久夫氏蔵書
町屋造りの引き戸を開け吹き抜けのエントランスホールに入ると、
正面の壁一面に並んだ文庫本、新書本が眼に飛び込んできます。
ここから大嶋久夫先生の蔵書の数々が始まります。
大嶋久夫先生は当時村上高校の英語の教師をしておられました。
「文庫本」はおもに古典や名作をおさめた小型の叢書をいい、
廉価で多くの読者に読んでもらうために出版されたものです。
今日の「文庫本」に近い形態のものとして初めて出版されたのは
1903年に冨山房から刊行された袖珍名著文庫だそうです。
「新書」は「文庫本」よりやや大きく、イギリスのペリカンブックス、
ペンギンブックスに範をとり1938年に岩波書店により 初めて創刊されました。
現時点に即した知識の解説を中心に収録されています。
(知恵袋、コトバンクより)
大嶋久夫先生の文庫本、新書の蔵書には岩波文庫、新潮文庫、 角川文庫、中公文庫、講談社文庫、
ちくま文庫、小学館文庫、 集英社文庫、文春文庫、他10社、岩波新書、新潮新書、 中公新書、
講談社現代新書書、ちくま新書、集英社新書、 文春耕、平凡社新書、他30社など々
全部で1500冊 ほど収納されています。
食事処「一鰭」ののれんをくぐると正面の壁一面にまたまた大嶋久夫先生の書籍が並んでいます。
ここには単行本や全集、現代ものから古典まで約1500冊ほど収納されています。
歴史、風俗、文学に分類されますが歴史では地方史や「ふるさとの百年」新潟県の各地の写真集、
村上市史、村上町年行事所日記など、又風俗では地方誌、生活に関するものなど、
文学ではチェーホフ全集、グレアム。
グリーン全集、又シェイクスピアの作品はコーナーをつくろうかなと思うほど
数多くの作品が揃っています。
日本文学全集では芥川龍之介全集、三田村鳶魚全集、夏目漱石全集、鴎外全集、
南総里見入犬伝他、写真集「奈良の寺」21巻など。
又、単行本では吉村昭の作品は33冊、他に松本清張、井上ひさし、斎藤茂吉、
司馬遼太郎などの作品が数多くあります。
又、「角川日本地名大辞典」は全49冊、
日本全国の都道府県の地名の由来、歴史などが掲載されています。
「一鰭」の弁当を目当てに県外からも多くの方々が来館されますが、
待ち時間を利用し大嶋久夫先生の蔵書を手に取る方のなかでは人気度No1のようです。
当文庫では書籍の貸出業務は行っておりません。
「読みたい本はあるけど少しの時間では読めない」という声をよく聞きます。
このたび大町文庫専用の栞を作成しました。
栞の下部にニックネームを記入し、読みかけの本に挟めていただき、
次回続きから読む時の目安にしていただければと思います。
(文責:増田千恵子)