大町文庫しおり第5号 本間桂氏蔵書蔵書

大町文庫しおり第5号 本間桂氏蔵書 

大町文庫しおり第5号 本間桂氏蔵書大町文庫開設から1年経過して 2013年10月に大町文庫が開設されて1年4ヶ月程経ちました。

大町文庫開設から1年経過して 2013年10月に大町文庫が開設されて1年4ヶ月程経ちました。
八木三男先生、大島久夫先生の蔵書を搬入し、まだまだお元気と思っていた本間桂先生が2013年12月末に急逝し思いがけず本間先生の蔵書も早めに大町文庫の書棚に納まることになりました。
今年も3月1日から村上商入人会主催の人形様巡りのイベントが開催されていますが、開設から1年過ぎた今でも来館された方々から「いい匂いだね」、「ステキな空間だ」とか「気持ちの和む図書館ですね、又来たいです」というお言葉をいただいております。
来館していただいた皆様はもちろん、蔵書を快く提供してくださいましたご家族、膨大な蔵書の搬入や整理に携わってくださった多くの方々、又、管理運営していただいている「食事処一鰭」の社長、スタッフの皆さまにも深く感謝いたします。

本間桂先生蔵書

本間桂先生蔵書

・本間桂氏蔵書
大町文庫の二階には八木三男先生、本間桂先生の蔵書が合わせて約5800冊納まっています。
その書棚の右半分のスペースに本間桂先生の蔵書が約2200冊収納されています。
本間桂先生は当時村上高校の英語の教師をしておられました。

本間桂先生の蔵書で500冊を超える洋書の数々は圧巻です。

聖書はポケット版から分厚いディスク版まで70冊,英米文学,フランス文学,ドイツ文学等々が約300冊。
又、ペンギンブックス、ペリカンブックス等は英語の学習には最適といわれており、約130冊収納されています。
さらに辞書の多さにも感服します。
英単語の辞書、英文法の辞書、イタリア語辞典、ドイツ語辞典、フランス語辞典等約50冊、私も洋書の登録をするにあたって大いに活用させていただきました。

次は仏教です。正法眼蔵、又、親鸞や道元等の仏教哲学、般若心経、修証義等の仏教書に関するものも数多くあり400冊以上納められています。
さらに本間先生のご趣味でもあった漢詩に関する蔵書も多く250冊以上、又、万葉集、芭蕉等の俳句、詩歌等を合わせると500冊ほどになります。
日本文学では何といっても源氏物語で、多様な解説者、出版社で30冊程納められています。全集では漱石文学全集、西田幾太郎全集、そして幸田露伴、志賀直哉、永井荷風、谷崎潤一郎、三島由紀夫、言行淳之介、井上靖、大江健三郎、安部公房等、約500冊納められています。
文庫本や新書は180冊程納められていますが、やはり本間柱先生らしく聖書、仏教、漢詩、詩集、源氏物語等を集められていたようです。

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本間桂先生の蔵書は2014年10月末、大町文庫への納入を完了しました。本間柱先生の蔵書数は全部で7 0 0 0冊程になりますが、大町文庫には約2200冊収納し、向かいの「うおや第二鮭工場」の一角を第二大町文庫として提供していただき、数多くの蔵書を収納しております。
春の人形様巡りや秋の屏風祭りなどイベント開催中は同時に開館しておりますので合わせてご来館いただければ幸いです。

(文責:増田千恵子)