?UX スーパーJにいがたで紹介されました。
村上市の開業医 瀬賀弘行さんはこの秋私設文庫のオープンを予定しています。
自身の蔵書ではなく今は亡き高校時代の恩師の蔵書をひきつぐ考えです。
瀬賀さんの作る文庫は村上市の中心市街地に完成します。
それがこちら大町文庫です。
周囲の景観にマッチした町屋作り。
建物に風情があります。
1,2F合わせて約50坪の床面積におよそ1万冊を収容できます。
来場者にはくつろいで本を楽しんでもらいたいと椅子と机を配置、 コーヒーやお弁当を注文することも可能です。
およそ5000万円の私財を投じてこの文庫作った思いとは
個人でこれだけ本を集めた、読まれた。 その迫力を体積で感じてほしい。
われわれの町にはこういう素敵な先生がいたということを感じて喜んでいただければ、 まずそれが第一です。
インテリ中のインテリ、 そういう先生があの時代1970年代に村上高校にこうやっていらっしゃったということは
非常にまれな幸運なことだと思いますね。
村上高校の社会の先生だった故八木三男さんは日本史関連の本を中心に約5000冊の本が有ります。
奥様に自宅内の書庫を案内していただきました。
書庫に人様をお入れすることはほとんどなかったのは、 自分の思想とか傾向など、あんまり人様に知られたくないと思っていたのでしょうか。
ですから、文庫を建ててこの書物を保存してあげるというお話があった時も私は一瞬ためらいがありました。
夫もきっと読み残した本とか、自分が読んだ本も含めてどなたかのお役に立てばうれしいと思ってくれるだろうと 私も考えるようになりました。
村上高校で英語を教えていた故大嶋久夫さんの本、およそ5000冊を大町文庫に所蔵します。
大嶋さんの蔵書は小説が中心で、シェークスピアについても造詣が深かったといいます。
授業があんなに面白かったという理由は背景にこれだけ膨大な知識があったからだと思うんです。
我々もいくらかでも何分の1かでも、何十分の1になるかもしれませんが、
学んで先生方のお心持に少しでも近づきたいという気持ちでおります。
町屋づくりの建物の中で歴史ある本にふれることができる贅沢な場所があるんですね。
ひとつの個人蔵書をまとめてドンと置くことが迫力につながる、意味のあることだとおっしゃってました。
この大町文庫は9月中に本を入れ始めて、11月中の完成を目指しているとのことです。